親による子どもへの関わり方は4つに分類される
親の教育態度は子どもの性格形成に大きな影響を与えます。
私の両親は過干渉気味であります。
子どもを自分の所有物だと思うところが見え隠れし、大学生となり親元を離れ社会人となったことで、自由に生きられるようになりました。今では、適度な距離を取っており、両親には自分の時間を大切にしてほしいと思っています。
その親から受ける愛情は、兄弟姉妹にとって、平等と受け止められない事があり、相続ではすれ違いの種となってしまいます。
親から受ける愛情は、受け取る子どもに親からの愛が伝わっていなければ、心に隙間ができ、きょうだいを妬む気持ちが生まれてきます。
これは、相続で兄弟姉妹より自分は苦労したんだから多くお金をもらってやろうとか、心の実態で表せないものを目に見えるお金で解決しようとしてしまう気持ちに発展してしまいます。
まるで、環境被害の日照権問題を賠償金で解決するみたいです。
それでは、兄弟姉妹の相続に関するすれ違いは親のどの様な教育態度できょうだい差を感じてしまうのでしょうか。
サイモンズ(1937)「親子関係の基本概念」によると
受容ー拒否
支配ー服従 という軸から親の子どもに対する4つの養育態度を提起しています。
1、過保護な親は、 受容的×支配的
2、甘やかす親は、受容的×服従的
3、冷淡な親は、拒否的×支配的
4、無関心な親は、拒否的×服従的
と分けます。
また、上記の4つの分類を定義したサイモンズの養育態度に基づき、シェーファーによって親子関係を検討され、
その後、バウムリンド(1973)は応答性と要求性という観点から4つの養育態度を分類しました。
1、指導的な親
高い応答性×高い要求性
子どもに対して、親は自分の価値観や行動指針をもって接し、子どもの話に耳を傾けて応答的に関わることもできます。
2、権威主義的な親
低い応答性×高い要求性
子どもは親の言うことに従うべきであるといった考えが強く、時には子どもに対して厳しすぎる接し方をしている場合があります。
そのために子どもは、自分のことを理解してくれないと思うので、伝えたいことがあっても口に出せない子どもになってしまう可能性があります。
3、甘やかす親
高い応答性×低い要求性
子どもの要望を何でも聞き入れるため、一見寛大な様にみえます。しかし、子どものわがままな態度や依存に悩みを持つことになるでしょう。
4、放任・無視・無関心な親
低い応答性×低い要求性
子どもに対して関心がなく、自分勝手な親である可能性があります。子どもは自由気ままに過ごしながら、満たされない寂しさを抱えています。
これは、親から兄弟姉妹が平等に与えられている感情かといえば、一概にそうとは言えません。
兄弟姉妹それぞれに対して、産まれた順番や期間なども関係し、異なる対応をしていることがあり得ます。
例えば、長男には上の子だからと高い要求性を求めたり、甘え上手な次男には高い応答性と低い要求性の対応をして、より一層自立できない大人になるなど、など、
しかし、忘れてはいけない事は
親も同じような事をおじいちゃんやおばあちゃんから受けてきた結果であるということ。
何かしらの家族の原因があるということです。
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